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半月板損傷による後遺障害(後遺症)

半月板損傷

半月板は、膝関節の大腿骨と脛骨(すねの骨)の間にある組織です。軟部組織で、膝関節部分の安定・衝撃を吸収するクッションの役割を果たしています。

半月板損傷は、脛骨高原骨折や靭帯損傷と同時に受傷することもよくあります。

半月板は、加齢により変性するので、半月板損傷の後遺傷害が問題となる場合、保険会社は、損傷は事故とは関係がない原因で生じたと主張し、交通事故と半月板損傷の因果関係を争ってくることがあります。

半月板損傷は、レントゲンでは異常がわかりにくいですが、MRIにより損傷を確認できます。関節鏡検査によればより正確に損傷を確認できます。

痛みなどの症状が、それほどひどくない場合には、保存治療がなされます。これに対し、症状がひどい場合には、損傷部分を切除したり、断裂部分を縫合する手術治療が行われます。術後6カ月程度で症状固定になることが多いです。

半月板

半月板

後遺障害の内容・等級

神経症状
膝関節の可動域制限が残ることは少ないですが、「痛み」や「膝の引っかり感」などの症状が残ることがあり、この場合、第12級13号や第14級9号の神経症状の後遺障害が認定されます。

12級の後遺障害が認定されるのは、MRI画像などで損傷面の不整が認められる場合です。縫合術で滑らかに修復されている場合は、14級認定にとどまる可能性が高いです。

○第12級13号
画像所見などにより、神経症状の発生を医学的に証明できるもの
○第14級9号
医学的には証明できなくても、被害者の自覚症状が単なる故意の誇張でないと医学的に推定できるもの

●将来的に変形性膝関節症が発生するおそれもあり、その場合には、人工膝関節置換術が施されることもあります。人工関節となった場合の後遺障害等級は、第8級7号や第10級10号です。

半月板損傷の後遺障害による損害額

具体的算定例(40歳男性会社員 年収500万円と仮定した場合)

※裁判基準で認められる可能性のある金額です、傷害慰謝料や休業損害などの「傷害による損害」も別途認められます。


ひざ疼痛などの神経症状のケース

①第12級13号(画像所見などにより、神経症状の発生を医学的に証明できるもの)

  • [逸失利益] 500万円×0.14(12級の労働能力喪失率14%)×7.7217(※労働能力喪失期間10年のライプニッツ係数)=540万5,190円 ※12級の神経症状の場合、労働能力喪失期間を5~10年に制限されることが多いです。
  • [12級の後遺障害慰謝料] 290万円

合計:830万5,190円

②第14級9号(医学的には証明できなくても、被害者の自覚症状が単なる故意の誇張でないと医学的に推定できるもの)
・[逸失利益] 500万円×0.05(14級の労働能力喪失率5%)×4.3295(※労働能力喪失期間5年のライプニッツ係数)=108万2,375円
※14級の神経症状の場合、労働能力喪失期間を5年以下に制限されることが多いです。
・[14級の後遺障害慰謝料] 110万円

合計:218万2,375円


 

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