東京都港区の弁護士・青山通り法律事務所

東京交通事故相談サポート

東京都港区北青山3-12-7 カプリース青山705

無料相談実施中

お気軽にお問合せください

「むちうち」、「腰椎捻挫」による後遺障害(後遺症)

「むちうち」とは

「むちうち」とは、交通事故後、骨折や脱臼を伴わない頭頚部症状を訴えているものをいいます。医師による診断名は、頚椎捻挫、頚部捻挫、頚部挫傷、外傷性頚部症候群などです。

首・肩の痛み、圧迫感・緊張感、背部痛、上肢のしびれ・痛み、頭痛、めまいなどの症状がみられます。

むちうちの被害者の場合、腰椎捻挫を受傷していることも多く、発生原因も共通するので、このページでは腰椎捻挫もあわせて解説しています。

むちうち損傷の分類

①頚椎捻挫型

頚部筋繊維の過伸長や部分的断裂、靱帯の過伸長や部分的断裂です。頚部痛や頚椎運動制限を主症状とします。

むち打ち被害者の75%程度を占めるといわれ、1ヶ月半~3ヶ月以内に治癒することが一般的です。

②神経根症状型

神経根が圧迫・刺激されるものです。捻挫型の症状に加えて、上肢に痛み、しびれ、筋力低下などの症状が出現します。

後遺障害として認定されるむち打ちは、この型が多いです。

③バレー・リュー症状型

頭痛、めまい、耳鳴り、吐き気、視力低下、聴力低下などの症状を呈するものです。

④神経根症状、バレー・リュー症混合型

神経根症状型の症状に加えて、バレー・リュー症状を呈するものです。

⑤脊髄症状型

深部腱反射の亢進(過剰反応)、病的反射の出現などの脊髄症状を呈するものです。

この型は、むち打ちというよりも脊髄損傷として問題になります。

頚椎捻挫、腰椎捻挫の後遺障害認定基準

等級障害の程度
第12級13号

局部に頑固な神経症状を残すもの


画像所見や神経学的異常所見により、神経症状の発生を医学的に証明できるものです。

第14級9号

局部に神経症状を残すもの


医学的には証明できなくても、被害者の自覚症状が単なる故意の誇張でないと医学的に推定できるものです。

後遺障害が認定されるためのポイント

①受傷状況(事故態様)

事故態様が重大であるほど後遺障害の認定可能性は高まります。たとえば、追突事故の場合、加害車両が低速であったのか、かなりの速度を出していたのかで被害者が受ける衝撃は大きく異なるからです。

②通院状況

事故後から症状固定時まで、継続的にある程度の頻度で整形外科など医師の治療を受けている必要があります。少なくとも事故後から週に2~3回以上は通院加療していることが望ましいです。

なお、整骨院での治療は、病院への通院実績とはみなされません。整骨院に通う場合でも、必ず並行して病院への通院は続けなければなりません。

③症状の一貫性・連続性

事故後から症状固定時まで、自覚症状の訴えが一貫し、連続していることが必要です。症状の一貫性・連続性の有無は、経過診断書やカルテの記載でわかります。そのため、被害者の方は、医師にきちんと自覚症状を伝えて記録に残るようにしておく必要があります。

④検査所見

頚椎捻挫の場合


○神経根症状誘発テスト(スパーリングテスト、ジャクソンテストなど)で神経根障害が確認できること

*スパーリングテスト、ジャクソンテストとは、医師が患者の頭部を傾けて神経根に圧力を加えることにより神経根障害の有無を確認する検査です。障害があると神経の支配領域に痛みが生じます。反応があれば陽性(+)、なければ陰性(-)となります。

○深部腱反射テストで「低下または消失」の所見が得られていること

*深部腱反射テストとは、腱をゴムハンマーで叩いて筋収縮を確認する検査です。神経根、末梢神経に異常がある場合、反射が「低下または消失」、脊髄に異常がある場合、反射が「亢進」します。

著名な亢進亢進正常低下(減弱)消失
++++++±

○上腕、前腕の筋萎縮検査で筋肉の萎縮が確認されていること

*腕周りの太さを計測する検査です

○徒手筋力検査(MMT)で上肢の筋力低下が確認されていること

*医師が手で抵抗を加えて患者の筋力の強さを測る検査です

腰椎捻挫の場合


○神経根症状誘発テスト(ラセーグテスト、SLRテスト、FNSテストなど)で神経根障害が確認できること

*ラセーグテスト、SLRテスト、FNSテストとは、医師が患者を寝かせて、股関節や膝関節を屈曲させたり、下肢を挙上させて神経根に圧力を加えることにより、神経根障害の有無を確認する検査です。障害があると神経の支配領域に痛みが生じます。

○膝蓋腱・アキレス腱の深部腱反射テストで「低下または消失」の所見が得られていること

○大腿、下腿の筋萎縮検査で筋肉の萎縮が確認されていること

自賠責の後遺障害認定は、これらのポイントを総合的に考慮してなされます。①~④についてすべて完璧に条件がそろっていなければ後遺障害が認定されないというわけではありません。ただし、これらの条件が揃っていても、画像所見で神経根の圧迫等が確認できない限りは、認定等級は14級にとどまります。

頚椎捻挫、腰椎捻挫で12級の後遺障害が認定される場合

当初は頚椎捻挫や腰椎捻挫と診断されていても、交通事故外傷によって生じたヘルニアなどの病変により神経根や脊髄が圧迫されていることがMRIなどの画像上認められるなら、12級が認定される可能性があります。

この場合、後遺障害診断書の傷病名は、外傷性頚椎椎間板ヘルニア、外傷性腰椎椎間板ヘルニア、頚椎椎間板ヘルニア、腰椎椎間板ヘルニア、などと記載されることが多いです。

12級認定のためには、①画像上で神経根や脊髄の圧迫が確認され②圧迫されている神経の支配領域に神経学的異常所見があり③ヘルニアなどの病変が事故による外傷で生じたといえることが必要です。

椎間板ヘルニアは、加齢によって生じることがほとんどであり、事故による外傷で生じることはまれなことです。そのため、画像所見があったとしても、必ずしも椎間板ヘルニアによる神経圧迫で12級認定がされるわけではありません。

もっとも、自賠責の認定でヘルニアが外傷性であることを否定されて12級が認定されない場合でも、裁判では12級が認定される可能性があります。ヘルニアが外傷性のものでなく加齢による変性であっても、神経圧迫を受けやすい状態のところに、交通事故で受傷したことによって神経症状を発症したと認められれば、裁判所は、事故と症状の因果関係を肯定するからです。

ただし、この場合、事故前から存在した既往のヘルニアを理由に素因減額されることがあります。

後遺障害が認められる場合の損害額

頚椎捻挫、腰椎捻挫で後遺障害が認定される場合、後遺症逸失利益や後遺障害慰謝料が加算されるので、後遺障害が認定されない場合に比べて損害額は大幅に高くなります。

「後遺障害による損害」の具体的算定例(年収を300万円と仮定した場合)

※裁判基準で認められる可能性のある金額です、「傷害による損害」も別途認められます。

14級のむちうち後遺障害のケース 合計174万9,425円

  • 後遺症逸失利益 300万円×0.05(14級の労働能力喪失率5%)×4.3295(労働能力喪失期間5年のライプニッツ係数)=64万9,425円
  • 後遺障害慰謝料 110万円

12級のむちうち後遺障害のケース 合計614万3,114円

  • 後遺症逸失利益 300万円×0.14(12級の労働能力喪失率14%)×7.7217(労働能力喪失期間10年のライプニッツ係数)=324万3,114円
  • 後遺障害慰謝料 290万円

既存の後遺障害がある場合の問題

今回の交通事故で、頚椎捻挫や腰椎捻挫による神経症状の後遺障害が生じた結果、同一部位の「既存障害」より重い後遺障害となった場合は、「加重障害」となります。

たとえば、以前の事故で頚椎捻挫を受傷して14級の後遺障害を残していたところに、今回の事故で再度頚椎を受傷して12級の後遺障害が生じた場合です。

「加重障害」については、後遺症逸失利益や後遺障害慰謝料の算定方法に関して複雑な問題があります。

また、同一部位に新たに生じた後遺障害が、「既存障害」よりも高い等級でない場合には、そもそも後遺障害による損害が認められるかどうか問題となります。

たとえば、以前の事故で頚椎捻挫を受傷して14級の後遺障害を残していたところに、今回の事故で再度頚椎を受傷し14級の後遺障害が生じた場合です。

「加重障害・既存障害」については、以下のページで詳しく解説しています。

交通事故無料相談のお申込はこちら

お気軽にお問合せください

お電話での無料相談申込はこちら

03-6427-1416

受付時間:9:30~18:00(土日祝を除く)

メール・FAXでのお申込は24時間受付